いつの間にかメンバーが固定化されてしまったモーニング娘。

モーニング娘。が現在の9人体制になって1年8ヶ月になる。これはメンバーの変動のなさとしては最長記録だ(それまでの記録は442日)。モーニング娘。宝塚歌劇団のようにメンバーの入れ替わりがひとつの特徴であった。過去には毎年のようにメンバーの卒業、加入劇が起こり、卒業公演ともなると全国各地からファンが集まって涙した。

だがしかし藤本美貴の脱退以降、メンバーの卒業も新加入もない。なぜか。

以前の卒業ならこうだった。例えば石川梨華の場合、本人がラジオで語っているが、所属事務所の会長から「石川、そろそろ(卒業)どうだ?」といわれ、卒業にいたった。いわば事務所の指示型卒業である。

紺野あさ美の場合、大学に進学したいという本人の希望により卒業した。これは本人希望型卒業である。

矢口真里藤本美貴の場合、写真週刊誌に交際が撮られ、本人のたっての希望で脱退した。スキャンダル型脱退である。

ある程度ソロでやっていける見込みがついたメンバーは事務所の指示で卒業させていた。後藤、安倍、石川などはそうだった。

しかし現在のメンバーには、卒業させてもソロでやっていけそうなメンバーがいない。これでは事務所の指示で卒業させられるメンバーがいない。高橋愛を卒業させても、ソロで活動させるのは相当厳しいだろう。メンバーが小粒になってしまった結果、モーニング娘。はメンバーを卒業させられなくなってしまった。

一方の新加入の方だが、大々的にオーディションを行おうにも媒体がない。以前ASAYANハロモニ。があったときはテレビ東京系列で告知を行えたが、今やモーニング娘。が出演しているレギュラー番組といえば7分番組の「よろセン!」(テレビ東京テレビ大阪でのみ放送)しかなく、この番組で告知を行っても宣伝効果はしれている。しかもその「よろセン!」も3月末で打ちきりというありさまだ。

ならば雑誌媒体しかないのだが、今オーディション雑誌でモーニング娘。の新メンバー募集を行っても、これといった人材が採れるだろうか。見込みが薄いと思う。ラッキー7オーディションの時のように、合格者なしという結果の再来を招くのではないか。

全国規模のオーディションを行って、モーニング娘。の新メンバーを募集するということが難しくなってしまった。結果、卒業も新加入もなく、モーニング娘。はいつの間にかメンバー固定のユニットに変わってしまった。

しかしこのままではじり貧である。事務所としてもなんとか話題を作り出すために今年後半には新メンバー加入を仕掛けてくると思う。それはハロプロエッグからの昇格ということになるのではないか。とくにMilkyWayをやっている吉川友北原沙弥香の昇格の可能性が高いと私は思う。