状況証拠は真っ黒な舞鶴女子高生殺害事件

60歳の容疑者宅に家宅捜索が入った舞鶴女子高生殺害事件だが、なかなか捜査状況は厳しいようだ。容疑者が自供してないし、物的証拠もない。状況証拠だけはあるが、これだけで有罪に持ち込めるかは疑問だ。いや、検察は起訴することをいやがって不起訴処分にしてしまうかもしれない。起訴しても無罪判決になるかもしれないからだ。まるでロス事件の三浦和義容疑者を思い起こさせる。あの事件の後に三浦氏はマスコミ各社を名誉毀損で訴えまくって、数々の賠償金を手にした。今回の舞鶴の事件でも、不起訴や無罪となると訴えられるマスメディアがでてくるかもしれない。とくに週刊文春週刊新潮はまずいだろう。容疑者の前科前歴まで書いているからだ。編集部もなにか考えがあって記事にしているのだろうが。
私もこの事件はこの容疑者が真犯人だと思うが、いかんせん物的証拠がない。この男は窃盗事件で公判を待つ身だが、微罪なのでせいぜい執行猶予付きの懲役刑だろう。すぐシャバに出てくる。こんな殺人犯の近所に住んでいる人は本当に悲惨だね。たぶんあわてて引っ越すのではなかろうか。
この男は事件当日、舞鶴市内のバーに自転車で行き深夜1時まで飲んでいたのだが、バーから男の自宅まで帰る道は1本しかない。その道の防犯カメラにはこの時間帯には殺された女子高生と、その女子高生と一緒に自転車を押しながら歩く男の姿しか映ってなかった。60歳の男が遠回りをして自宅まで帰ったとは考えにくいし、またタクシーを呼んで自転車を積んで帰ったとも考えにくい。警察はタクシー会社にも、そんな客はいなかったと聞き取り済みだろう。すると女子高生と歩いていたのは60歳の容疑者しか考えられない。
私がこの60歳の容疑者こそ、殺人の犯人だと考えるのはこういう理由だ。しかし冒頭にも書いたが、いかんせん物的証拠がない。こんな男がのうのうとシャバに出てくるとしたら、困ったもんだと思う。

京都府舞鶴市で5月、府立東舞鶴高浮島分校1年の小杉美穂さん(当時15歳)が殺害された事件で、京都府舞鶴署の捜査本部は27日から2日間、遺体発見現場近くに住む無職の男(60)(窃盗罪で起訴)の自宅を殺人、死体遺棄容疑で捜索する。
男は、事件当日の未明、現場周辺の複数の防犯カメラに、小杉さんと一緒に映っていた「自転車の男」と身長などがほぼ同じで、所持している自転車の形なども似ているという。ただ、府警は、この男と事件との関連を示す直接的な証拠はないとしており、今後、物証の有無や、当日の行動などについて慎重に捜査を進める方針。
捜査関係者によると、男は7〜8月、同市内で女性の下着やさい銭を盗んだとして今月15日に逮捕された。