元厚生事務次官を狙った連続テロ事件で天誅とか同情できないとかいうのは間違いだ

元厚生事務次官1人が殺害、1人が命を狙われた事件で、これを天罰とか同情できないとか発言するアホがいる。日本で起きたこの手のテロ事件としては、戦前の血盟団事件や5.15事件が有名である。血盟団事件は右翼が政財界首脳を、5.15事件は犬養毅首相を暗殺したので有名であるが、時代が大恐慌で閉塞感に包まれていたこと、また政財界の汚職がひどかったこともあり、5.15事件を起こした海軍若手将校らに寛大な処置をするよう助命嘆願運動が巻き起こった。その結果、彼らに甘い判決が下された。

しかしこれが次の2.26事件を呼び込むことになる。テロ事件を起こしても軽い罪しか受けないと知った陸軍皇道派がより過激で規模も大きなクーデター事件を起こしたのだ。これで日本は軍部の暴走を止められなくなった。

こういったテロ事件は断じて許してはならない。年金問題や公務員の腐敗などの問題があるが、テロ事件を少しでも容認する気配があると次はもっと大きな事件が起こると考えた方がいいだろう。