瞳孔膜遺残

瞳孔膜遺残(PPM)とは、胎子期に瞳孔をおおっていた瞳孔膜の線維または断片が生後も残っていることです。瞳孔膜は出産直前になると消滅します。注意して見ると、まぶたが開いて間もない新生子の眼には瞳孔膜の小さな線維が少し残っていますが、通常は数週間のうちに消えて無くなります。まれにですが、この線維がそのまま残ってしまうことがあります。虹彩と眼球前面の透明な層(角膜)の内側との間に瞳孔を横切るような形で残ります。PPMが水晶体(レンズ)の前面に貼りついて残ることがあります。PPMが角膜や水晶体に貼りついている箇所は、小さな白い斑点状になって現れます。この斑点の数があまり多いと視力に影響を及ぼしますが、少ないうちはそれほど問題になりません。

レーシック適応検査を受けたときの話だが、検査機がエラーと判断したことがあった。角膜にキズがあると検査機が自動的に判断したのだ。その後、眼科医が目視で診断したところ、角膜にキズはなくレーシックは問題なく受けられるということだった。

そこで私はホッとひと安心したのだが、その後耳を疑うひと言をいわれた。「瞳孔膜遺残」があると。なんじゃそれ? と思った。初めて耳にする言葉だった。医師の説明では先天的な異常だった。なにーッ! と狼狽した。私の瞳孔の画像を見せてくれた。薄く1本、瞳孔に線が走っていた。それが瞳孔膜遺残だった。普通は胎児や新生児の時に消えるものが、私の場合薄く1本残ってしまったらしい。ただまあ、よくある先天的異常とのことだった。率は聞いてないが、たぶん100人に1人ぐらいはいるのだろう。

薄く1本あるだけなので視力にはほとんど影響ないとのことだった。まあ眼が見えないとか、耳が聞こえないとかの障害でないので、これぐらいはしゃあないと思った方がいいのだろう。だいたいこの歳になれば、頭が薄くなったり、人の名前が出てこなかったり、いろいろ体にガタがでる頃なので、この程度のことでうろたえてもしょうがない。あまりネガティブにならずにポジティブに前向きに行くしかないべさ。