七(ひち)と質屋(しちや)と経て(えて)

こどものころ学校で教わったものが、実は間違っていたということがある。2〜3年ぐらい前だったか、京都の街中を歩いていてふと「七条」と書かれた地名の標識を見て「あれ?」と疑問に思ったのがきっかけだった。「七条」の下にはローマ字で「Shichijo」と書いてあった。むむ。「Hichijo」じゃないのかよ。オレは学校で「七=ひち」と習ったぞと。家に帰ってすぐ辞書を引いてみたが「七=しち」だった。人生30年目にして初めて知った衝撃だった。ずっと間違って覚えていたなんて!

その後ネットでいろいろ調べてみたが、「七=ひち」と発音するのは方言だとわかったが、今更矯正するのも面倒なんでこれからも「七=ひち」と読んでいきたい。

日本語における東西の比較では有名な「ひちや」の問題がある。
「質屋」の看板やのれんに東京ではまともに「しちや」と書かれているが、大阪では「ひちや」と書かれているのに驚いた、という話は戦前からよく聞かされた話である。
では数字の「七」はどうか、もちろん大阪では「ヒチ」と発音するわけだが。

いわゆる標準語では「しち」が正しい。でも関西人、特に京都人は「ひち」と発音することが多いです。
京都に「七本松」という地名があって、地元の人間はみな「ひちほんまつ」と発音してたんだけど、以前標識に「Shichihonmatsu」と表記されて問題になったことがあります。固有名詞なんだから、地元の発音通り「ひちほんまつ」にしろ、と。
同様に京都「七条通り」は「ひっちょうどおり」と読みます。


あと私は、質屋は「しちや」とずっと読んでんでいたのだが、これも「七」と同様に「ひちや」と呼ぶ人もいるようだ。これはこどもの頃から「しちや」と覚えてきたので、そのままで通そう。

「経て」は「えて」だとばかり思ってきたのだが、「へて」だと知った。これも恥ずかしながら2〜3年前に知った事実である。学校で「えて」と間違えて教えられたのかもしれない。

「へ」は基本的に語の最初に来るときは「へ」と読みます。
その反対に、語中や語尾に来ると「え」と発音します。

  • 蛙(カヘル)
  • 家(イヘ)
  • 前(マヘ)
  • 考え(カンガヘ)
  • 帰(カヘ)る
  • 拾え(ヒロへ)
  • (助詞)さへ