異常だったシンドラー叩き

8日午後9時ごろ、京都市左京区高野西開町の5階建てマンションに住む女性(50)から「エレベーターと壁の間に足を挟まれた」と119番があった。京都市消防局員が約20分後に救出したが、女性はエレベーターのかごと壁のすき間(約15センチ)に右足と右腰を挟まれ、腰の骨を折るなどの重傷。京都府警下鴨署が事故原因を調べている。

エレベーターは東芝エレベータ(本社・東京都品川区)の88年製で、東洋昇降機(本社・京都市左京区)の管理。

エレベーターでの事故といえばシンドラーエレベータ製での死亡事故が記憶に残る。あの時のマスコミのシンドラーバッシングはひどかった。まるで事故のすべての責任はシンドラーにあるかのような論調だった。例えるならボーイング製の旅客機が墜落したら、事故原因はすべてボーイングにあるかのような論理だった。本当はメンテナンスを担当している航空会社の整備不良が原因かもしれないのに。

エレベーター事故でも製造会社の設計不良が原因か、メンテナンス会社の整備不良が原因か、きちんと原因を切り分けなければならない。それなのに原因が判明する前からシンドラーにさかんに謝罪会見を求めるマスコミは異常だった。今回もマスコミは製造元の東芝エレベータに謝罪会見を求めるのだろうか。

私はシンドラーのエレベーター事故は、メンテナンス会社がブレーキの整備をミスったのが原因だと思っている。ただ警察はマスコミでのシンドラーバッシングに影響されたのか、一向にメンテナンス会社を書類送検しないね。この事故がいつまでも決着つかないので、今でも「シンドラー=あぶない」という偏見が世間にある。私はシンドラー社となんの関係もないが、ちょっと同情する次第である。

続報が出ましたね → シンドラーエレベータさん、疑いが晴れてよかったね