名チャリ2010

去年数回お世話になった名チャリだが、今年も社会実験をやるようだ。去年は無料だったが今年は毎月1000円ほどの基本使用料がかかる(他に1日プランや1週間プランもある)。私はたまにしか名古屋に行かないので、この基本使用料だと地下鉄と比べて元を取るのが難しい。この変更はちょっと残念だ。
ただし事業としてレンタサイクルを定着させるには有料化と課金方法をシステムとして開発するのはやむを得ない。登録したクレジットカードから引き落としというのは、フランスのVelib(ヴェリブ)を参考にしたようだ。今は各ステーションに2人ほど案内員がいるが、このやり方だといずれは無人化できる。
気がかりなのは新車を200台導入したり、結構高額そうな(たぶん1台10万ぐらい?)駐輪ポートを400機設置したりと初期投資が膨大なことかな。いずれは無人化してランニングコストを抑えるとはいえ、初期投資が膨大だと回収するのに時間が掛かりすぎて、事業として失敗すると思う。チャリなんて高松のレンタサイクルみたいに全部放置自転車の再利用でよかったのに。
システムが無人化対応なわりには午後8時までしか使えないなどちぐはぐなところがあるのが難点だが、今度試しに使ってみようと思う。FeliCaリーダー付きの駐輪ポートとか、なかなか面白そうだから。

名古屋市の中心部で自転車300台を貸し出す社会実験「名チャリ」が今年も始まる。無料だった昨年までと違い、2千円の登録料が必要となり、30分を超える利用には従量制で課金する。同市や名古屋大などでつくる実行委員会は、10月1日のスタートに向けて会員登録を受け付けている。
「名チャリ」は、車から自転車への乗り換えを促して二酸化炭素の排出を減らし、放置自転車の削減も狙うプロジェクトで、今年が4年目。同市が中心となって進めた昨年は約3万人が登録し、2カ月間で計約9万9千回の利用があった。
今年は10月1日から11月30日までの2カ月間実施する。登録料は、非接触ICカードFeliCa」(フェリカ)対応のカードや携帯電話を会員証として使う場合は2千円、専用のIC会員証を発行する場合は2500円。短時間の利用を想定しているため、1回の利用料は30分までが無料で、以降は30分ごとに200円が必要になる。料金は事前に登録したクレジットカードで決済する。
自転車を借りたり返したりできる「ステーション」は、名古屋駅地区から栄地区にかけて30カ所に設置し、どのステーションに返しても構わない。各ステーションの駐輪ラックに会員証をかざして自転車を取り出し、返却時には自転車をラックに差し込むセルフサービス式だ。自転車を返すと、利用時間や料金の明細があらかじめ登録したメールアドレスに送られる。
貸し出す自転車は、放置自転車を修理した100台に加え、車輪が小さくスカートの女性も乗りやすい新車を200台用意した。「名チャリ」と書かれた黄色いカバーが目印になっている。
利用時間帯は午前8時から午後8時まで。時間外でも返却はできる。各ステーションには案内や補助のために1人ずつ係員が常駐する。盗難などのトラブルに24時間対応する電話窓口も準備する。