ももいろクローバーZが凄まじくブレイクしているが

このところ倍々ゲームのように動員を増やしているももいろクローバーZ中野サンプラザよみうりランドさいたまスーパーアリーナ横浜アリーナ西武ドーム。1年半経たずに10倍である。
早見あかりの卒業をものともせず、よくぞここまで人気拡大できたなと感心する。と同時に、ここまで人気拡大できた理由が正直よくわからない。
ももクロの人気は、CCレモン時点ではスマイレージに劣っていた。しかしももクロは着実に人気を増やし、一方でハロプロ エッグの精鋭を集めたスマイレージは失墜した。この対比は残酷なまでに対照的である。
ももクロは確実にファンを増やし、ついには世間を振り向かせた。「普通のアイドルと違う」「アイドルの枠を超えた」とは、ももクロを表現するのによく使われる言葉である。
私からすればももクロはどこからどう見てもアイドルなのだが、世間的にはそう捉えてない人がいる。彼らにはアイドルというのは劣ったものという偏見があるので、ももクロをアイドルとして捉えてない。だから「アイドルの枠を超えた」と表現する。
アイドルに偏見を持っている人に、ももクロはアイドルを超越した存在という刷り込みを与えた。プロレス、メタル、アニソンのファンを上手くももクロファンに転化させた。アイドルに偏見を持っていても、ももクロだけは安心して応援できる。だって、ももクロはアイドルじゃないから。
スマイレージを応援するのは恥ずかしいことだが、ももクロを応援するのはいいのである。スマイレージとは、ある種アイドルに対して偏見を持つ人のアイドル像そのものである。年齢的にも精神的にも幼い、話す内容が幼稚、変なキャラ設定、いつもミニスカートで脚を露わにしている、歌がきもい、ファンもきもい、等々アイドルへの偏見を集めた象徴みたいなものである。スマイレージが世間的にブレイクできないのも致し方ないかもしれない。
アイドル嫌いファンへの刷り込みという面でつらつら語ってきたわけだが、ももクロのブレイクには「しゃべくり007」を始め、テレビの影響も考慮しないといけない。変なキャラ設定で失敗したスマイレージと、全力で変顔やアクロバットをやって、継続してバラエティに出演してきたももクロ。この辺りも、勝敗の決め手だったように思う。