流出『公安テロ情報』全データ

この本をジュンク堂や版元ドットコムで注文してみたが、はたして手に入るのだろうか。どこかで差し止めをくらいそうな感じがするな。

警視庁などの内部資料とみられる国際テロ関係の情報がネット上に流出した問題で、流出データを収録した本が出版された。警察官や捜査協力者の住所や氏名、顔写真などがそのまま掲載されている。出版した第三書館(東京都新宿区)は「警察の情報管理のルーズさを問題提起したかった」としている。
タイトルは「流出『公安テロ情報』全データ」(469ページ)で、25日発行。データは編集部が作成した項目に整理されているが「内容には手を加えてはいない」という。
第三書館によると、書籍取り次ぎ大手には「個人情報が含まれている」として書店への配本を拒まれたが、一部書店からは直接注文が入っているという。ネットでは購入できるサイトもある。
第三書館の北川明社長は、「流出により日本の情報機関の信用が失墜した。イスラムを敵視する当局の姿勢も浮き彫りになった」と説明。個人情報を掲載する是非や著作権については「すでに流出しているデータである以上、出版の重要性が勝る。警察は自らの情報と認めておらず、我々には流出情報として出版する権利がある」としている。

以下追記
版元ドットコムに注文していた本が届いたが、この本はほんまに個人情報をそのまんま掲載しているな。公安部の警察官の、

  • 氏名、顔写真、住所、家の電話番号、携帯電話番号
  • 実家の住所、電話番号
  • 家族構成、子供の名前、年齢

と、これらを墨塗りせずそのまま書籍に掲載する神経が信じられんわ。とはいえ、今回の仮処分でも一人の女性の個人情報だけが削除対象で、他の個人情報は仮処分の対象になってないんだよな。原告がいないんだし。警察は自分たちの情報と認めてないから警察官の個人情報はこのまんま放置か。掲載された警察官は全員引っ越すしかないだろうな。

裁判所より「別紙記事目録記載の記事を切除又は抹消しなければ、出版、販売、頒布してはならない」との仮処分命令が出ましたので、第三書館はただいま初版の内容から30, 129, 130, 453, 454の全5ページを切除した第二版を準備中です。
第二版分からの配送は12月8日から開始予定ですが、注文殺到につきお届けまでに通常よりも時間がかかる可能性があります。あらかじめご了承の上ご注文下さい。

捜査協力者らの実名などを掲載した本の出版差し止めが認められたことで、とりあえず出版による二次被害の拡大には歯止めがかかる見通しとなった。ただ、ネット上に流出した文書は、20を超える国と地域の1万台以上のパソコンにダウンロードされ、問題の本質的な解決にはほど遠い。
顔写真や自宅の電話番号まで掲載されたイスラム教徒らが、出版差し止めの仮処分申請という自衛手段を強いられた背景には、警視庁が今も文書を本物と認めず、出版社への抗議さえできないという状況がある。イスラム教徒らはこの日、代理人を通じ、「本件の元凶は、データ流出が明らかなのに、それを認めない警視庁公安部などにある」とするコメントを発表し、反発を強めている。
本には、警視庁に国際テロの情報を提供したとされる捜査協力者の実名も掲載され、放置すれば協力者の身に危険が及ぶ恐れもある。事態は流出当初より深刻さを増しており、警視庁は被害の拡大を防ぐためにも、文書を本物と認め、早急に対策を講じる必要がある。

警視庁公安部で国際テロ対策を担当する捜査員や捜査協力者の個人情報などがインターネット上に流出した問題は、流出文書をそのまま掲載した本が出版され、深刻な「二次被害」を招いている。
顔写真や家族の実名まで掲載された外国人からは怒りの声が上がり、店頭から本を撤去する動きも出ている。警視庁は流出から1か月が経過した現在も「確認中」として文書を本物とは認めず、出版取りやめを求めるなどの対策は講じられていない。識者からは「早く文書を本物と認め、対策を取るべきだ」との指摘があがっている。
本は「第三書館」(東京都新宿区、北川明社長)が25日に発行した「流出『公安テロ情報』全データ」(469ページ)。捜査対象にされた国内在住のイスラム系外国人や国際テロ捜査を担当する警視庁公安部の捜査員らの実名や顔写真、住所などが掲載されている。
流出した資料はネット上のファイル共有ソフトを通じて現在も世界各国に拡散している。民間のセキュリティー会社「ネットエージェント」(東京)によると、今月25日現在で、21か国・地域の1万285台のパソコンにダウンロードされたことが確認された。

ジュンク堂に注文していた分は、ジュンク堂からキャンセルされたw 仮処分でたからな。