古いノートPCで動画再生支援

私のノートPC(CF-T5L)はチップセットが945GMS Expressなので動画再生支援機能などついていないのだが、最近YouTubeはじめ重たいH.264の動画が増えてきて再生が苦しいのである。

昔々、ノートPC用にMPEG2のデコーダーカードなるものが存在したのだが、それと同様なH.264デコーダーカードみたいなものが存在しないのか調べてみた。一応、あることはあった。ただしMini PCI-Eカードだが。「BroadCom BCM970012 Mini PCI-e HD Decoder Chipset 4 UMPC」。これを挿せばいけるらしい。ただしMini PCI-Eスロットには大概無線LANカードが存在するので、それをはずさないといけない。無線LANと排他利用になるのは困ったもんだ。どこかのメーカーがPCカードH.264デコーダーカードをだしてくれないだろうか。

BroadComのカードにはBCM70012というデコーダーチップが載っていて、それがH.264の動画再生支援を行う。Flash Player 10.1ベータでもサポートするハードウェアリストにBCM70012が載っている。

Hardware video decoding of H.264 content in Flash Player 10.1 is supported on the Broadcom BCM70012 video decoding chipset, found in systems with Broadcom Crystal HD Enhanced Video Accelerator hardware. Driver support is available at www.broadcom.com/support.

さらにBroadComは、昨年新型のチップBCM70015を発表しており、これは第二世代Atom(Pineview)を使ったネットブックH.264の動画再生支援を行いたいときに、このBroadComのチップと組み合わせることをインテルが推奨している。ただしBCM70015はまだFlash Player 10.1ベータのサポートリストには載ってない。いずれ載るだろうが。

いろいろ調べた感じだと、BCM70012は発熱が多いらしいので、私のファンレスノートPCには不向きかもしれない。無線LANが排他利用になるというのは、無線LANPCカードで代用することは可能だが、そこまでやるのはちと気が引ける。

新型のBCM70015は低消費電力で発熱も小さそうだ。ただしまだPCカードはもちろん、Mini PCI-Eのカードも存在しない。BCM70015を使ったPCカードをどこかのメーカーが発売してくれることが一番いいのだが……。

ブロードコム・コーポレーションは6月5日、高精細(HD)ビデオ・コンテンツ再生に関する新しいメディアPCソリューションを発表した。

それによるとこの新ソリューションは、CPU使用率を低減し、Microsoft Windows VistaおよびWindows XP環境にシームレスに統合することで、内蔵グラフィックス搭載のPCでも、Blu-ray DiscまたはHD DVDの再生を可能にしているとのこと。VC-1H.264、およびMPEG-2など、HDダウンロード/HD放送コンテンツなどにも対応する。

従来のHDコンテンツ再生では、高いCPU処理能力、およびビデオ・ハードウェア・アクセラレーションを備えた専用グラフィックス・プロセッサなどの追加コンポーネントを必要とするため、PCのコストを増大させるのに対し、同社のソリューションを用いることで、HD対応であっても、ノートブックPCの価格を1,000ドル台に抑えることが可能となり、同時にバッテリ駆動時間を延長し、映画全編を再生することもできる、としている。

同ソリューションはPCI Expressミニカード向けの「BCM970012NB」、PCI Expressデスクトップ向けの「BCM970012PQ」、およびExpressCard 34向けの「BCM970012IC」の3種のアドイン・カード・フォーマット、または「BCM70010」および「BCM70012」を含むPCマザーボード・アプリケーション向けチップセット・ソリューションとして提供される。大量購入時の米国内販売価格40ドル未満で、6月5日同日より量産出荷される。

これはかなり昔の記事。