民主党が記者クラブ開放を反故にする

政権獲得前はあれほどフリーのジャーナリストにも官邸の記者会見に入れるといっていた民主党が、政権を獲得した途端に既存メディアに配慮して記者クラブ開放の方針を取りやめたようで。

要は既存大手メディア(新聞社、テレビ局、通信社)との対決を避けたんだね。1年後に参院選が迫っているし。もし方針どおり記者クラブ開放をやったならば、明日から鳩山由紀夫故人献金問題で散々叩かれはじめてもおかしくない。1年後の参院選には絶対勝たなくてはいけないし、そういう事態を避けたんでしょ。まあ賢明な判断だわな。参院選に負ければ、またねじれ国会になってしまう。法案が通らない。政権を取った意味がない。とにかく1年後の参院選に勝つために、既存メディアに配慮したんでしょう。

そもそも日本は国政選挙が多すぎるんだよね。衆院選をやったと思えば1年後には参院選。これでは政治が落ち着いて大きな仕事に取り組めない。年金や消費税増税など。こういう問題が起きるたびに選挙が迫っているからと先送りされ、問題はより深刻になった。参議院なんてつぶしてしまえばいいんだよ。戦後60年、なんの役にも立ったことがないんだから。むしろ邪魔な存在。GHQ憲法原案どおり、一院制にしておけばよかった。それが貴族院が横やりを入れたばかりに参議院などできてしまった。

2年前の参議院選挙に勝って力をつけた民主党が、今度は1年後の参議院選挙に頭を悩ませるなんて皮肉だね。しかも今度の参議院選挙は今回の衆院選で落選した知名度の高い自民党議員が一部鞍替えで立候補してくるだろうし、手強いね。またねじれ国会などなったら国政が進まないし、どうにもなんないよ。ほんと参議院さえなかったら……。