モバイルWiMAXは電波の無駄遣い

UQコミュニケーションズ株式会社は3日、モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)を使った無線ブロードバンド通信「UQ WiMAX」のモニターを募集すると発表した。募集期間は2月15日まで。

モバイルWiMAXのお試しサービスが始まった。しかし私はこれは電波資源の無駄遣いだと思う。そもそもモバイルにそれだけに需要があるのだろうか。私はモバイルは無線LANスポット(ホットスポット)で十分だと思っている。

モバイルをするにしても、くそ寒い公園でやるよりも、暖房の効いた部屋の中でコーヒーでも飲みながらやる方がよっぽどいい。しかも無線LANスポットの方が、安くて高速である。無線LANは11gで54Mbps、11nなら300Mbpsである。一方のモバイルWiMAXは40Mbpsで、料金は月額\4,480だ。

速度に関しては無線LANもモバイルWiMAXも理論値で、実行速度は3分の1ほどに落ちる。

サービス名称 速度 月額
Yahoo!無線LANスポット 11Mbps 525円(Yahoo!プレミアム会員は210円)
HOTSPOT(NTT-Com) 54Mbps 1680円
フレッツ・スポット(NTT東西) 54Mbps 945円(フレッツ契約者は840円)
WIRELESS GATE ヨドバシカメラプラン 54Mbps 380円
Livedoor Wireless 54Mbps 525円
UQ WiMAX 40Mbps 4480円

私は無線LANスポットを日本全国のファーストフード店やファミレス、喫茶店(コーヒーチェーン店)で使えるようにする方がよほど有益だと思う。

さらにモバイルWiMAXが使う2.5GHzの帯域を携帯電話用として使えば、ドコモもauも、ソフトバンクホワイトプランのように通話無料サービスを始められるだろう。現状ではドコモもauも帯域が逼迫しているので無料通話サービスを家族間通話限定としか使えてないが、モバイルWiMAXのサービスなんかやめてしまってドコモやauに帯域を割り当てたら加入者間無料通話も始められる。私はこのほうがよっぽど電波の有効利用につながると思う。

利用者の少ないモバイルWiMAXなどに貴重な電波資源を割り当てずに、もっとユーザー数の多い携帯の通話に割り当てるべきだ。その方がより多くの国民が幸せになれるだろう。

さらにいえば2.5GHz帯は次世代PHS用としてウィルコムにも割り当てられたが、ウィルコムには次世代PHS基地局を全国あまねく整備するだけの資金がない。早晩、次世代PHSは失敗に終わるだろう。このウィルコムの持つ2.5GHzの帯域も、ドコモやauに割り当てる方が有益だ。

総務省の愚作のせいで、貴重な電波資源が無駄になり、無駄な通話料を支払わされていることに腹が立つ。