脱税や薬物より不倫の方が罪が重いのか?

山本モナの謹慎がやっと解かれた。7月10日から12月31日までだから、ざっと半年になる。一方で、相手の二岡智宏は普通に野球をやっていたのだから、芸能界とはつくづく変な世界だと思う。テレビに顔を出しているというだけで猛烈に世間からバッシングされ謹慎処分になった。相手の男はこれといった処分を受けてないのに。倖田來未の羊水発言や、加護亜依の喫煙騒動でもそうだったが、最近芸能人に対するバッシングがひどい。まるで魔女狩りのようだ。芸能人に対する嫉妬か、あるいは世間にストレスが蔓延しているのかわからないが、まるで殺人犯に対するそれかのような猛烈なバッシングだった。私には罪と罰が均衡していないように思われた。不倫でこれだけ叩かれるのはいきすぎに思われた。
そもそも不倫は個人と個人のトラブルである。不倫をしたからといって世間全体に謝罪する必要はない。山本モナの場合、謝罪すべきなのは二岡の妻だけであって、第三者に謝る必要はなかった。姦通罪があった戦前なら刑罰があったが、現在はない。民法上の不貞行為なので、相手が訴えたなら慰謝料を払う必要はあるが。
一方で、脱税や麻薬は社会全体に対する罪である。脱税でも金額が巨大なら刑務所行きもあり得る。麻薬でも初犯で個人で吸っていただけならまず執行猶予がつくが、他人に販売したり累犯だったりすれば刑務所行きだ。
しかし、倉田真由美林家正蔵など脱税(申告漏れを指摘)をした人間が、これといった処分もなく普通にテレビに出ている。しかも、倉田真由美の場合は架空の人件費計上で悪質だし、林家正蔵は金額が巨大(1億2千万)だった。なぜ脱税をした人間がのうのうとテレビに出ていて、不倫の人間は謹慎しなければいけないのだろうか。テレビ局の基準は 脱税<不倫 なのか。間違っているとしか思えない。脱税は他の納税者に負担をつけ回す行為だ。脱税は社会に対する犯罪、不倫は個人間のトラブル、どうして脱税犯の方が軽い処置で済んでいるのかまったく理解できない。
結局、山本モナの謹慎は所属事務所がなんとなく世間の空気を読んでやっただけで、論理もへったくれもない、いかにも日本的な空気を読んだ情緒的判断としか思えない。私はそういう空気に支配される社会が大嫌いだ。

プロ野球日本ハム二岡智宏選手(当時・巨人)との不倫騒動で7月10日から無期限謹慎中のフリーキャスター・山本モナが、今月31日をもって謹慎を解かれることが25日(木)、所属事務所より発表された。具体的な復帰時期は未定だが、年明け以降に仕事の依頼を受けた時点で検討し、対応できるものから開始するという。

人気落語家・林家正蔵(44)が東京国税局の税務調査を受け、2005年までの3年間に約1億2000万円の申告漏れを指摘されていたことが16日、分かった。うち約2000万円が所得隠しと認定され、重加算税などを含めた追徴課税約4000万円を支払った。正蔵は05年3月に襲名披露パーティーを行ったが、その際の祝儀の一部を申告していなかったという。所得隠しの意図はないとしており、正蔵は同日夜、都内で会見、騒動について謝罪した。