熱湯押し出し法によるプリンターヘッドの強制クリーニング

私は物持ちがいいのでプリンターは10年前に買ったエプソンのPM-950Cをいまだに使っている。たいした故障もなく現役でいたのも理由だが、ついに大きな故障を迎えてしまった。ヘッドのインク詰まりである。

エプソンプリンターの典型的な欠点で、しばらく印刷せず放置しておくと、ヘッドにインクが固着してしまう。軽い固着ならヘッドクリーニングで解消するが、今回は5回もヘッドクリーニングを行っても、印字のかすれが直らなかった。まったく、インクの無駄である。
通常、このような状態になると修理に出すことを考える。しかし、PM-950Cは10年前のモデルで、既に修理対応は終わっている。製造終了後、7年程度で部品が破棄されてしまうためだ。
仮に修理してくれたとしても、ヘッド交換で1万円は取られるだろう。新品のプリンターが5000円で買える時代に、修理で1万円も取られるのはあほらしい。自力で修理してしまうのが最適だ。さっそく、ヘッドを分解することにする。
ヘッドの分解はプラスドライバーとラジオペンチがあればできる。慣れれば5分程度で終わるだろう。案外簡単だった。ヘッドにはインクが付いているので、うっかり素手で触ると、手がインクまみれになる。私はこれをやってしまった(ノ∀`)
修理に当たって、ヨドバシカメラで目詰まり解消アイテムを買ってきた。注射器と溶剤がセットで500円だ。なかなか手頃である。
しかし今回は溶剤は使わなかった。こんなもの使わなくても、熱湯で十分である。染料インクなんぞ、熱湯で溶けてくれるだろう。注射器に熱湯を一杯吸い込んで、そしてニードルにチューブをセットしたら、注射器を押し込んでいく。そうしたらヘッドからシャワーのように熱湯が吹き出てきた。なんとも爽快である。あっという間にインク詰まりが解消された。
あとはヘッドを元に戻し、印字テストでかすれがないか確認。これで修理完了である。
参考ページ

プリンタ用クリーニング液 エプソン染料用 EC-02

プリンタ用クリーニング液 エプソン染料用 EC-02



作業用の受け皿として、ペットボトルの下を切り取って皿にするとやりやすい。