ラーメン屋での珍妙な出来事

なにかの帰りだったか、大阪福島にあるラーメン屋「烈志笑魚油 麺香房 三く」に行った。初めて行く店だったので、店の外で記念に写真をパシャり。店内に入ってとりあえず太麺のつけ麺を選んで食券を買う。カウンターの角の席に案内される。店内は混んでいて、外には待ち客の行列がある。
私の斜め左の女性客はラーメンを頼んだようだ。私はつけ麺を頼んだので、麺を茹でるのに15分ぐらいかかるらしい。しばしボーッとして過ごす。
女性客はビール片手にラーメンを食っている。おっと。ようやく私のつけ麺が来たようだ。これも記念に1枚撮影しておこう。
「それって、なんのメニューですか?」ふいに女性客が話しかけてきた。私が写真を撮ったりしているので興味を持ったのだろうか。私は「これは、つけ麺ですよ」と答えた。
「へー、それがつけ麺ですかあ。おいしそうですねえ」
「そう。僕はここ初めて来たんですけど、おいしそうですねえ」
「私はここに来るの2回目なんですよ。ここすごく魚介系のスープがおいしいんです。飲んでみます? さあどうぞどうぞ」
いやいや待ちなさい(^ω^;) 初対面のオレに向かって、さあラーメンのスープどうぞ飲んでみてって、この女子なんやねん。規格外の行動にもほどがあるぞ。私は恥ずかしいからと固辞したのだが、あまりにも勧めてくるのでしょうがなく蓮華で一杯いただいた。
「確かに味に深みがあっておいしいですねえ」
「そうでしょ! おいしいでしょ!」
この女性、妙につけ麺に興味津々だし、もらうばかりでは申し訳ないので、「僕、麺食べきれないですし、つけ麺試しにどうぞ」と女性客につけ麺を食べさせてあげる。「すごいモチモチしておいしい〜」と、マジ美味そうに食べてくれた。
その女子、「私、チャーシュー苦手なんですよ」とか言って、私の麺の上にチャーシューを無断で載っけてくるわ、変な女子だったなあ。
たぶん、酔っぱらってるのとか、寂しいのかもとか、ストレス溜まっていたのか、いろいろあるんだろうけど、都会のラーメン屋で起きた奇妙な出来事だった。


↑私が店の写真を撮ったとき、ちょうど店内に入ろうとしてたのが問題の女子。