オレがEARTHヲタだった頃

昨日は℃-uteがライブをYouTubeで生中継していたが、最近ハロヲタに共通する嘆きとして「口パクでなく、こんなにすごいパフォーマンスしてるのになぜ売れないんだろう」というのがある。口パク云々は今売れているAKBへの当てつけでもある。
こういう嘆きを聞いて、私は昔の自分を思いだした。私がEARTHのファンだったときである。こんなにいい曲歌って、歌も上手いし、ダンスもカッコいいのになぜ売れないんだろうと、EARTHファンの私は嘆いていた。当時、2001年から2003年頃に掛けて、ハロプロ、特にモーニング娘。が圧倒的に売れていた。モー娘。だけでなく松浦亜弥後藤真希も全国ツアーをやるぐらいに売れていた。まさにハロプロ帝国時代だった。
当時のハロヲタハロプロ内のアイドルばかり応援して、余所のアイドルグループにはほとんど目もくれなかった。その当時はEARTHだけでなく、dream、Folder5BON-BON BLANCOBOYSTYLESweetSYeLLOW Generationなど素晴らしいアイドルグループがいくつもあったのだが、ハロプロの力にはまったくかなわず、ことごとく潰れてしまった。これらアイドルグループの現場にも足繁く通っていた私にとって、なんともやるせない時代だった。
AKB48が大衆から支持されているが、これら一般の人にとってはAKBやその派生グループだけで十分かわいく、歌もよく、ダンスもかっこかわいく、AKBでおなかいっぱいなのである。いくらハロヲタがパフォーマンスでは我が軍が勝ってるだとか、大衆は電通に洗脳されてるとか言ってみても無駄である。大衆がハロプロに目をくれることはない。それはかつてハロプロ帝国時代にハロヲタが他のアイドルグループには目もくれなかったのと同様にだ。
一部先鋭化したハロプロ信者がAKBを必死に叩いている言説を目にすることがあるが、叩いたところでAKBの人気が落ちることはないし、ハロプロの人気が上がることもない。むしろこのようなハロプロ信者の言動がカルト教徒や原理主義者のそれと重なって見えて、ますます大衆を遠ざける要因になるであろう。
ハロプロがもう一度売れるためには大衆への訴求を考えなければならないが、箱にこもっての選民イベントの繰り返しや、「君が作った二段重ねお弁当」「帰りにうどん食べてくわ」などの誰に支持されたいのか理解不能な作詞家を起用し続ける限りは、ハロプロが挽回するのは無理であろうと思う。